呪怨 パンデミック (清水崇) ★★

 本作で一番衝撃を受けた部分は間違いなく、全くそのつもりが無いのに「日本語吹替版」を見てしまったことである。
 いや、映画館でも「吹替版」とか何にも書いてないんだよ!本当に。しかも、自分はもともと見に行く予定だった映画館が「吹替版」だという情報を先週"Movie Walker"で発見したので、その時「字幕版」と書かれていた映画館にわざわざ向かったのだ。それにも関わらず、この仕打ち(悔しいことに今は直ってる)。
 正直、最初は"Movie Walker"以外で「日本語吹替版」という表記を見かけなかったので、「これは多分間違い」だと思っていた。だって、ホラー映画を吹替えにする意味が分からんもの。吹替えにすれば子供が見に来るのか? まあ、これは度重なる一瀬Pの「ヒットしなかったら腹を切れ」圧力により、担当者の頭が変になった結果だと思われるが…
 それにしても見た方は分かると思うが、冒頭しばらくの間、説明字幕が多数出るので「ああ、これは間違いなく字幕版だ」と安心した瞬間に突如はじまる吹替え。心臓に悪すぎ。間違いなく死人が多数でた。しかも、この吹替えがお世辞にも上手いとはいえない。というか最悪。エンドロールを最後まで見たら、森三中がいたりして、ますます配給の悪戦苦闘振りが露呈。ホラー映画をお笑い芸人で吹替えすれば観客が増えるのか? 少なくともオレはこの事実(近くで字幕上映が無い)を知ってたら間違いなく見に行かなかったよ?
 映画中、唯一梶原善だけが吹替えじゃないので安心して見てられた。まさか梶原善に癒されるときがくるとは。あ、映画は…3が楽しみです。
 ここまできたら「9.11映像を解析すると突っ込んだ飛行機の窓に伽椰子が!」とか「ケネディを打ち抜いた弾丸が実は俊雄の睾丸!」とかやればいいと思う。