「続・荒野の用心棒」新・旧DVD比較


・旧盤

記号:BCBF-599
値段(税込):5040
音声:インターナショナル版(主題歌:英語、セリフ:イタリア語)
   イタリア版(主題歌、セリフ:イタリア語)
画面:ヨーロッパビスタ1×1.66(スクイーズ
字幕:日本語・英語
予告編:イタリア版 (3分45秒)
面層:片面二層
再生すると最初に出る映像:バンダイモアイ
クレジットの文字:イタリア語
特典映像:ポスターギャラリー、イタリア版フォトブスタギャラリー

・新盤

続 荒野の用心棒 [DVD]

続 荒野の用心棒 [DVD]

記号:OPSD-S741
値段(税込):3990
音声:英語(主題歌英語)
   イタリア語(主題歌イタリア語)
   日本語(主題歌英語)
声優:ジャンゴ(小林清志)、マリア(来宮良子)、ジャクソン少佐(大平透)、ロドリゲス将軍(穂積隆信)、ナタニエレ(相模太郎)、ジョナサン神父(北村弘一
画面:ビスタ1×1.85(スクイーズ
字幕:英語音声用日本語字幕
   イタリア語音声用日本語字幕
   日本語音声用日本語字幕
予告編:英語版(2分53秒)
面層:片面一層
再生すると最初に出る映像:シネフィルイマジカのプルルル
クレジットの文字:英語
特典映像:ドキュメンタリー「ジャンゴ/ワン&オンリー」

 生涯ベスト100、いや50には間違いなく入る傑作マカロニウエスタン「続・荒野の用心棒」がリマスター新発売、ということでDVDの違いもよく調べずに購入。当然、最初に出たDVDも売り忘れた持っているので、せっかくだから比較してみた。
 画質は当然ながら、2004年にアメリカでBlue Undergroundから発売されたマスターを元にしている新盤の方が格段に良い。何しろ旧盤は世界で初めてイタリア語版を収録したDVDということで、

  • ヨーロッパビスタサイズスクイーズ収録しているので、スタンダードテレビでも常に左右に黒帯が出る
  • しかも、オープニングクレジット部分等、数箇所では上下に黒帯が入っているため、ワイドテレビでもテレビサイズを一回り小さくした感じの画面になる

等、今見るとオイオイと突っ込みたくなる仕様なんだが、一つ間違いなく旧盤が優れている点があって、それは上にも記したクレジットの言語。ラストが旧盤は"FINE"。新盤は英語で"THE END"。まあ、これは良いんだが、オープニングの一番最初のクレジットが問題。

・旧盤

UN FILM DI SERGIO CORBUCCI

   

・新盤

A FILM PRODUCED BY SERGIO CORBUCCI


 これ、"A FILM BY SERGIO CORBUCCI"でいいじゃん! 何かすげえムズムズするんだけど。気にしすぎですか?
 他に蛇足気味な両盤の違いを上げると、旧盤は本編再生中に音声の切り替えが出来ない。何故かというと、この映画は最後に流れる主題歌の長さが英語とイタリア語で1分以上違うので、旧盤はそれぞれの長さに合わせた本編をタイトルを別にして収録しているので、途中で音声変更が出来ないようになっているのでした。なかなか丁寧で芸か細かい、といえば細かいが不便といえば不便。よって、新盤では途中音声変更が可能になった分、最後、英語主題歌が流れる音声(英語:日本語)を選ぶと1,2分画面が真っ暗で無音の放送事故風映像になります。
 最後、本当の蛇足。旧盤はジャケットの時間表記が「102分」となってますが、ご承知の通りこれ「92分」の誤植。



 この映画の主題歌がマカロニ・ウエスタン、というか全映画主題歌の中でも最高傑作、というのは衆知の一致するところですが、イタリア語版と英語版のどっちが良いか、という話になるとなかなか評が割れてしまう訳で、自分としてはちょっと世間的にはちょっと分が悪い英語版を、最初に聞いたという愛着もあるので押したい。それにイタリア語ってちょっと面白過ぎるし(俺「セポイ〜」のところでいっつも笑いそうになる)。あと前述の通り、日本語吹替版でも主題歌は当然日本語じゃないんですが、三池監督の「スキヤキウエスタン・ジャンゴ」って本当にこの映画の主題歌を北島三郎が日本語歌詞でカバーするそうですな。正直、映画の出来がどうであれ、このカバー主題歌が酷かったら、それだけで俺はグジグジ文句言うよ?